2013年10月3日

ヒーリングミュージック10 CARAVAN SIRUS キャラバン シルス

なかなか終わりの見えないこのヒーリングミュージックシリーズ。
いつまで続くのかと不安になりながら、めげずに続けております。
読んでくれてる人、いるんかいな?



さて今回のアルバムは、またまた出ましたスーフィーダンス。
前回の「ヒーリングミュージック3 el-HADRA the Mystik Dance」より、さらに濃厚なスーフィーダンス曲です。


曲目リスト
1ダンシング・ダーヴィッシュ
2遙かなる黙示
3キャラバン~恍惚の巡礼者~
4アッラーフ
5歓喜の園

トータル45分

使用楽器は、バイオリン、ウドゥ、ネイ、ハープ、タブラ。

初めて聞く名前がいくつかありますよね。ちょっと調べてみました。

ウドゥ:陶器製の壺の側面に穴を開けた楽器。穴を掌で塞いだり開けたりして出す低音と、壺の表面を指先で叩いて出る陶器の高い響きを組み合わせて演奏する。イランの上級ウドゥはダブルになっていて、壺の口は皮貼り。

一般的なウドゥ

皮張りのダブルウドゥ



ネイ:ペルシャ語で「ネイ」とは、もともと水辺に植生する葦をさすが、同時に葦から作られた縦笛を意味する。イランで「笛」とよばれるものは、殆どが葦から作られている。

タブラは「ヒーリングミュージック3 el-HADRA the Mystik Dance」で説明済み。

さて、解説書にスーフィズムについての詳しい説明があるので、ちょっと要約してみますね。

スーフィズムとは、8世紀頃に発祥したイスラム神秘主義の実践活動のことで、その実践者をスーフィと呼ぶ。数あるスーフィの瞑想法の中で、最も有名なのが旋回舞踏(ダーヴィッシュ・ダンス)である。両腕を大きく広げ、左掌を下に向けて大地からのエネルギーを取り入れ、右掌は上に向けて天のエネルギーを受けながら、くるくると旋回する。これを繰り返すと、強烈に意識が変容し、無我の境地に至り、恍惚状態の中で神と融合する。

また、ズィクルと呼ばれる不断の称名による瞑想法もある。一人静かに座って「アッラーフ(神よ)」と唱え続けるうちに、やがて言葉がひとりでにやってきて、空っぽの器になった自分を通り抜けていくようになる。ズィクルをやめても、神聖な言葉の余韻が無になった心に響き続ける。「私」が無くなって、神がやってくるのだ。(マントラ瞑想は空海の虚空蔵求聞持法でおなじみ。奇しくも、空海も8世紀から9世紀の人)

このような修業の末、超能力を授かったり奇跡を起こしたりする者も出現した。しかし、それがエスカレートして、呪術化の傾向を帯びるようになったせいで、スーフィーの実践活動は禁止されることになる。

そんなことで、現在、宗教的にスーフィズムを実践しているスーフィーは公にはいないわけです。というか、スーフィー自体いないんでしょうか? 観光地などで見られるスーフィーダンス、ダーヴィッシュ・ダンスは、完璧にショーのようです。

ただ、スーフィズムの本質である自我消滅・宇宙との一体化は、全世界の人々が求めてやまない永遠のテーマでもあり、そこに至る実績のあるスーフィーダンスは、各種セラピーや瞑想法に取り入れられているとのことです。

セイキムレイキの無限ダンスも、ある意味、このダンスからヒントを得たようなワークではないかと思います。全然、旋回しませんけどね(笑)。

まあ、そういうことで、深く知れば知るほど、このアルバムは興味深いです。

(ちなみに、自我消滅・宇宙との一体化に関する私自身の体験はこちらの記事で)
「臨死体験とハイヤーセルフ」
http://d.hatena.ne.jp/tarotsakurako/20121111/p1


最後になりましたが、曲の内容を少し紹介しておきます。
「1ダンシング・ダーヴィッシュ」と「3キャラバン~恍惚の巡礼者~」は旋回舞踏用の曲です。タブラ(太鼓)のビートが効いたテンポのいい曲なので、静かな瞑想には向きません。残りの3曲は、オリエンタルムード満点の瞑想向きな曲です。

ミュージシャンのシルス(サンギット・シルス)さんのCDは他にも何枚か出ているので、興味ありましたらアマゾンで探してみてください。視聴できるものもあります。どんな曲なのか、聴いてみるだけでも楽しいです。



※関連過去記事
ヒーリングミュージック9 遙聲 グレゴリオ聖歌と天台聲明
http://inoxsakurako.blogspot.jp/2013/10/blog-post.html


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2013年10月1日

ヒーリングミュージック9 遙聲 グレゴリオ聖歌と天台聲明



このCDは、魚山流天台聲明研究會とチェコのプラハグレゴリオ聖歌隊のコラボアルバムです。

声明(しょうみょう)と聖歌隊のコラボCDは、他にも何種類か出ているようですが、このアルバムは神戸市内のとある寺で購入しました。どうやらそこのご住職さん自身が、このCDで唄っておられるようでした。

このアルバムは、チェコのプラハで録音されたものです。


さて、声明というのは、伝統的仏教儀式音楽・声楽・歌謡を指します。お経にも節がついてますが、それとは別に、声楽音楽として独立した分野の仏教芸術なわけですね。で、グレゴリオ聖歌が西洋の音楽体系であるように、声明は東洋の音楽体系であったわけです。ですから、このアルバムは、まさに世界二大宗教音楽の奇跡の融合ともいえるものなのです。

というような説明が、解説書に縷々記載してありますが、さて、実際、聴いてみてどうか。

天台声明は、あのチベット声明とは異なり、わりに高音の美声で朗々と歌い上げます。なんせ、場所があちらなもんですから、天井が低くて音がうまい具合にこもる寺とは、また違った効果を狙わなくてはいけないんでしょうね。ふ、不利だ・・・ そんな中で、一番聴きごたえと説得力あったのが「法華経」の読経というのが、皮肉といえは皮肉な・・・(やっぱ現職なだけにね)


教会で収録中? 天井高すぎ・・・


でも、一声の中で上がったり下がったり回ったりするような変調の節に、声明の声明たる味を感じます。音のくねくね感が、先日の龍笛と同じです。

さて、仏教音楽としての声明が、人の心身にどんな効果を与えるのかを研究した人はまだいないのか、こんな極私的感想しかご紹介できないのですが、一方、グレゴリオ聖歌については、斬新な研究成果があるようです。

ただいま、スピリチュアルな方々に大人気の音叉(チューナー)。
私もDNA修復チューナーなるものを持っておりますが、このチューナーの発する波動が、失われた波動、Solfeggio Frequencies(ソルフェジオ周波数) と言われております。

で、ソルフェジオ周波数とはなんぞや?

ソルフェージュ音階の周波数で、本来のソルフェージュ音階は、グレゴリオ聖歌に見られる音階。グレゴリオ聖歌とは、7世紀初頭のローマ教皇グレゴリオ1世により編纂されたといわれる古代より伝わる聖歌のこと。 教会の権威者達によれば、その大部分は何世紀も前に失われてしまった、とも言われています。これらの聖歌と特別な音(周波数)は、ミサの時にハーモニーで歌われると、祝福に満たされると信じられてきました。
(詳細はこちらのHPで→ http://lightandcolors.info/SomaEnergetics/solfeggio.htm)

ということで、このアルバムに収録されている聖歌は、近代の曲も勿論ありますが、メインは、まさに失われた古典グレゴリオ聖歌(8世紀後半の曲)。

天台声明がイマイチだとは言いません。
でも、グレゴリオ聖歌、やっぱりすごいです。

このアルバムはただ聴くだけで面白い。いや、癒されます。


※関連過去記事
ヒーリングミュージック8 エンジェル・パラダイス [ヘミシンク]
http://inoxsakurako.blogspot.jp/2013/09/blog-post_30.html


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