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2013年11月9日
月食カレンダー
月食(lunar eclipse)とは、地球が太陽と月の間に入り、地球の影が月にかかることによって月が欠けて見える現象のことです。必ず満月の時に起こります。ただ、満月が常に月食にならないのは、前日の日食記事に書いたように、黄道と白道の5度のずれによります。
※日食カレンダー http://inoxsakurako.blogspot.jp/2013/11/blog-post_8.html
しかし、一生のうちに自分の眼で体験できる皆既日食は本当に稀なのに対して、皆既月食はそれより多いと感じます。
これは、日食と違って、月食は、月が見える場所であれば地球上のどこからでも同時に観察可能だからだそうです。この場合の「月が見える」というのはつまり、昼間じゃないということでしょうか。また、回数は年2回と決まっているものでもないそうで、1回の年もあり、日食より少ないわけですが、どこからでも見られるという点で、やはり目にする機会は増えるわけです。
現代では、日食は大騒ぎになりますが、月食はいまいちフィーバーしにくいというか、そこまで話題にならないように思います。これは、月というのが基本的に、いつも形や色を変える天体だからじゃないかなと思いますが、古代においては、煌々と闇を照らす明るい満月の光は、昼の太陽にも匹敵するほど貴重な光だったはずですから、その光がなくなるというのは、これはもう大変な天変地異だったに違いありません。
ちなみに、皆既月食の月は、完全にその明るさを失ってしまうわけではなく、赤銅色と呼ばれる鈍い赤色になるそうです。これは、太陽光線がわずかに屈折し、夕焼けと同じような原理で赤い色で月の表面を照らすためだと言われています。太陽光線の屈折は大気の状態に左右されますから、毎回の皆既月食の明るさ(赤さ)は、食の規模はもちろん、大気の透明度にも大きな影響を受けるというわけです。
来年以降の月食暦を転載しました。参考にしてください。
ちなみに、月食途中の欠けた月が昇ってくることを月出帯食といい、欠けたままの月が沈むことを月没帯食というそうです。
2014年04月15日 皆既月食 日本の一部で部分月食が見える(月出帯食)
2014年10月08日 皆既月食 日本で見える
2015年04月04日 皆既月食 日本で見える
2015年09月28日 皆既月食 日本で見えない
2017年08月08日 部分月食 日本で見える
2018年01月31日 皆既月食 日本で見える
2018年07月28日 皆既月食 日本で見える(月入帯食、一部では部分月食のみ)
2019年01月21日 皆既月食 日本で見えない
2019年07月17日 部分月食 日本の一部で見える(月入帯食)
(データ:国立天文台 http://www.nao.ac.jp/astro/sky/phenomena-list.html)
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